勉強はルーティーンで行う。というのが私たちが教える勉強方法の一つです。
「それぞれの教科で勉強の仕方を身につける」=「勉強のルーティーンを身につける」ことだと考えています。
例えば、私は休みの日に野球のコーチをしていて、いろいろなチームとの試合前の動きなどを見ていると
ランニング→体操→アップ(ダッシュなど)→キャッチボール→ノック(守備練習)→バッティング練習
と、このサイクルは何も変わりません。ほとんどのチームが試合前にはこの流れで準備を始めていきます。(ほんとにどのチームも当たり前のようにこの流れなんですよ)
では強いチームとそうでないチームは何が違うのか。全く同じサイクル(ルーティーン)を行っていても違うことは2つあります。1つ目は「気持ち」です。一つ一つがルーティーン化しているのでダラダラと流れ作業のようになってしまう選手が多いチームと、それぞれの行動に目的を持ってやっている選手が多いチームとでは差が出てきます。
2つ目は「一つ一つの行動の中身」です。ここは監督やコーチの力が大きいのですが、一つ一つを効果的に効率的に行うことが出来ているかどうかが差となります。例えばキャッチボールをダラダラ少しずつ距離を長くして、子どもたちはとりあえず思いっきり投げるだけ、のチームもあれば、全員が投手のような投げ方で速い球を投げる練習をしていたり、取ったらすぐに相手に投げる動作を繰り返していたり、と内容の濃さは「差」となって表れます。
さて、そんなことを考えながら今日は「数学」のルーティーンを考えましょう。
数学の世界では「問題の解いた量」=「数学の力」という格言があります。この格言については、正しいところだと思います。では、私たちは何を考えるべきかというと「問題を多く解くための力を普段の勉強でどのように身につけるか」です。
問題を多く解くには「計算力」が必要です。基礎計算力は数学の力の根本でもあります。
まずは、この練習を勉強のルーティーンに組み込みます。
まず10分間で良いと思います。10分間で出来るだけ早く正確に問題を解くことに注力します。 数学が苦手なお子様は「まず解くこと」を中心に行いましょう。少しずつ力がついて来たら「間違えないこと」を気を付けます。(「間違えないことに気を付ける」はまたいつかブログの中で紹介します)
その後、勉強に入っていきます。
数学の勉強はルーティーンが作りやすいでしょう。以前にも紹介しましたが
「問題を解く」→「答え合わせをする」→間違いを以下の通り分類して勉強する
① → 単純なミスであれば、その問題に「青」でチェックしてもう一度解きなおす問題の対象にします。
② → 解説を見なければわからないが、解説を見て理解できた問題には「赤」でチェックして、もう一度解きなおす問題の対象にします。
③ → 解説を見てもわからない問題は「付箋」を貼って、先生や家族に聞く問題としてチェックします。そして、しっかりと理解できるまで教えてもらいます。
①~③の問題をやり直して「一人の力で出来た」ら勉強は終了です。(もちろん、人に聞くのに時間のかかる問題は、聞いてからやり直しましょう。1人で出来たらそれぞれのチェックに「〇」を付けます。間違えた場合は、もう一度同じ色でチェックをし、いつか問題を解きます。
みんな「問題を解く」ことは前向きに行いますが、それ以降が忘れられる場面がよくあります。しかし、問題を解くことより、それ以降が「勉強」です。
「勉強」とは「わからない」ことを「わかる」ようにしていくこと。
特に犬山南校では数か月かけてこのルーティーンを作っていく指導をします。自分でも作れますので、頑張ってみましょう!
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